最短距離の起こる回数
[Thm]
平面上に()個の点が与えられたとき、最短距離は個より多くは起こりえない。
(証明)
最短距離をとおく。
点の個数のグラフGを次のように定める。
「Gの頂点集合をとする。また2点,間の距離がのときに限りそれら2点を結ぶ。この操作により得られた線分の集合をGの辺集合と定める。」
[Claim]
Gは平面グラフである。
(proof of Claim)
Gが平面グラフでないとする。
つまり2辺,が点で交わっているとする。
三角不等式より
.
よって
つまり
これより,の少なくとも一方は未満である。
これはの定義に矛盾する。■
Claimにより、Gが単純平面グラフであることがわかる。
よって
↑により点の個数の平面グラフGの辺の本数、つまり最短距離が起こる回数は以下である。■
うまいことグラフを定義して特定の距離が起こる回数を、定義したグラフの辺数に帰着させてるところが面白いですよね。